ゲームレビュー2011年
Game Review 2011 |
スーパードンキーコング2 ディディー&ディクシー(任天堂・SFC)
「ドンキーの火力が懐かしい。」 嫁の一押しという事でダウンロード、前作プレイ済みの自分に隙は無かった… と、思っていたのが最大の隙というもので、操作性が全体的に違っていたのでした。 ドンキー不在という事で、軽量コンビなためか、やや軽めでぬるぬる動く。 前作のディディーの機動力を二人とも持っているといえば分かりやすいですか。 が、ディクシーのホバリング性能に難アリで…というのも、ホバリングするのが ダッシュボタンで、しかも落下中の再発動不可能という仕様のため困惑… (ちなみに、マリオ系はジャンプボタンで降下、再発動も自由) 絵柄が洋ゲーテイストになってしまったのもちょっと違和感だったかもしれません。 決して悪くはないんですが、自分の肌にはシンクロし切らなかった感じでしょうか。 余談ですが、アニマルはスクイッターが万能すぎてイイデスネ。クモだから アニマルじゃねーだろという指摘は却下します。ラトリーって誰だ。 スーパードンキーコング3 謎のクレミス島(任天堂・SFC) 「ディンキーって劣化ドンキーじゃね?」 まぁ、1も2もダウンロードしたんだし、という事で手に入れる事に。 2の結果に色々と面食らったので、ある意味免疫というか、慣れがありました… が、いなくなった囮…じゃない、ディディーの代役としては、ディンキーは ローリング水切り以外はとりえの無いドンキーと言った具合でした。 というか、ディクシーがコングファミリー最強のハイスペック猿過ぎるんです。 ハンドスラップと重さが無いだけで、ドンキーの火力とディディーの機動力を 併せ持っているんですよね…ちなみに、一押しのアニマルは小象のエリー。 ネズミに弱いとか鼻水で射撃とか、樽投げるとかバケモンでしょう。 惜しむらくは、絵柄と色合いが完全に好みから外れていた事… ヨッシーストーリー(任天堂・N64) 「またすこし しあわせになった。」 スマブラXでのヨッシーストーリーエンディングのアレンジがコレジャナイ、と 嫁が大暴走したので「もっといいエンディングをお聞かせしますよ」とか あったかどうか定かではありませんがダウンロード。とりあえず、癒しです。 しかもバックグラウンドが「腑抜けになった大人を助ける子どもの話」なのが いかにもヨッシーらしいと言えばらしいですね。全体的なボリュームは (当時がRPGマンセー全盛期時代という事を考えると)見劣りしてしまう点は 否めないものの、選んだステージでナレーションが変化し、最終的に 自分の進んだルートによって物語が作られるというエンディングの流れは 秀逸だと思います。まぁ、時代を先取りしてしまったんでしょうか。 …蛇足ですが、嫁がエンディング曲を結婚式(しかも最後の手紙)で流した… 星のカービィ 夢の泉の物語(任天堂・FC) 「今度のカービィは、コピーが出来る!」 カービィ=コピーの図式を完成させたシリーズ2作目。実は初代ではない。 まぁ、シリーズを重ねるごとにテンプレが出来ていくゲームは珍しくないですし。 個人的に、一番最初に触れたカービィなので、だいたいステージは覚えてます。 ノーマル一本、好きなコピー一本、状況で切り替えなど、プレイスタイルの 幅広さに耐えうるゲーム性はこの作品で確立された感があります。 が、ハードの限界を超えた仕様が随所に見られ、処理落ちが激しかったり 慣性が妙に強かったりします。でも、意欲作なのでオススメです。 スーパーマリオRPG(任天堂/スクウェア・SFC) 「いつものように…じゃない。」 小学生の頃、友人の家でプレイさせてもらってた記憶も懐かしく、 自力でのクリアがまだだったのでダウンロード。マリオのRPGという事と スクウェア(当時)とのコラボだったため、否応なしに高まる期待。 マリオの世界観にスクウェア的な要素をふんだんに詰め込んだ クオリティは今でも色褪せないものだと思います。後述のルドラの秘法も そうですが、当時のスクウェアは本当に凄い技術力を有した 職人集団であったという事をまざまざと見せ付けてくれます。 世界観を重視するあまり足が出ず、かと言ってただの原作レイプに なることもなく、な感じがいい具合です。ストーリーやBGMも良。 キミの惑星(カプコン・携帯アプリ) 「主人公の役割は敵のステータス下げ。」 とりあえず、久しぶりにRPGでもないかなとか思って、 カプコンの携帯アプリサイトで見つけたオリジナルのRPG。 正八十面体で構築された惑星型3Dマップを行ったりきたり。 戦闘は普通にコマンド式、ストーリーも携帯らしい長さだし。 全体的にコンパクトな作りで、可もなく不可もなく。ちゃんと クリア後の隠しボス要素とかも作ってある辺りは基本に忠実。 ヒロインは記憶喪失、ツンデレ、衝撃の事実…うん、基本。 ルドラの秘法(スクウェア・SFC) 「ハードの晩年、ひとつの究極に達する」 大学の美術部時代、濃い目のドット絵が好きな後輩から勧められたものの、 中古ゲーム店を探しても中々見つからなかったゲーム。バーチャルコンソールで ダウンロード出来たため、しばらくの間がっつりハマッておりました。 4000年周期で文明のメイン種族が滅びる世界で、人間の文明3999年目の 終わりを前にアレコレ奮闘するというストーリーですが、当時は終末思想とか 色々あったなぁと思わせる描写が所々に感じられます。魔法に当たる言霊を 自分で生成して実戦投入するシステムは、周回プレイややりこみにも耐えうる 要素で、何よりドット絵がぬるぬる動く。そりゃもうぬるぬると。 ボリューム的な限界ギリギリまで突き詰めた感じがするので、個人的には ディレクターズカット規模のリメイク(スクエニ特有の改悪なし)を希望します。 グローバルフォース 新・戦闘国家(SCEI・PS) 「久しぶりの骨太戦術SLG」 プレイステーションストアでPSPにダウンロードした戦術級SLG。 今は亡き戦闘国家シリーズの中でもかなり評価の高い作品だったらしく、 かなりお買い得な内容でした。元の発売が1999年な事もあって、登場する 兵器の年代の幅が微妙に広い上、最近になって正式採用されたものや、 それらとの選考に落ちたものがあったりとバリエーション広めです。 (米軍のA12アベンジャー攻撃機、YF23ブラックウィドー戦闘機など) ユニット毎に定められた行動力を消費して移動、攻撃を行うシステムのため、 慣れるのに若干の時間はかかりますが、クセを掴めば面白さが増します。 また、シナリオは現実をベースにした架空世界を舞台にしていますが、 ボムコミックスのアンソロジー『新第三次世界大戦』に良く似た話が 一部収録されています。独仏主導のヨーロッパ大陸連合からスペインが 独立を図り、それを米英+プレイヤーが支援するというのがあってですね。 まあ、ソ連崩壊や冷戦終結の後は、この辺が火種と見られてたんでしょうなぁ。 |